(株)佐伯建設
加藤 賢士(かとう けんじ)さん
実践的指導方法に変更
新人教育内容の見直し
大分市の(株)佐伯建設(川崎栄一社長)はこれまで、入社後に新入社員を各担当現場に配属し、現場の基本的な流れなどを覚えさせる指導方法を採用していたが、29年度は、これまでの新人教育内容を見直し、より実践的な指導方法に変えた。
研修期間中にも現場へ
大分市内に建設中の(株)オーシー事務所・倉庫棟新築工事現場で、加藤賢士現場所長(工事課長)が、新入社員1人を教育している。
新入社員は入社後、4月の1か月間は本社工務部の主導で、本社と現場で道具の名前や使い方のほか、CADを使った図面制作や書類作成、パソコン操作の机上教育ほか、研修期間中に県内の各現場を回り、作業状況などを見学する。現場の状況を確認後は、工事の積算なども指導している。
現場をローテーション
5月からは各担当現場へ配属し、現場と本社業務を2週間ごとにローテーション。各地の現場を回りながら、工事方法や構造的な特徴を勉強する。
加藤所長は「新しい新人教育の指導方法には、それぞれ一長一短があり、どちらかがより効果的なのかはまだ判断できない。この現場には、新入社員と私との間に入社3年目の先輩技術者を配置しており、良き相談相手になってくれている。この取組を今後の育成につなげていきたい」と話した。
2017年7月25日大分建設新聞掲載