BUILD OITA トークイベント「2021けんせつ小町座談会」
BUILD OITA ( おおいた建設人材共有ネットワーク) は2021年7月9日、由布市湯布院町にある『COMICO ART MUSEUM YUFUIN』で、女性技術者が建設業・モノづくりの魅力を伝えるBUILD OITA トークイベント「けんせつ小町座談会」(大分建設新聞社後援)を開催しました。
画家の北村 直登さんをナビゲーターに、第一線で活躍する女性技術者の「けんせつ小町」5人と、ざっくばらんに語り、学生からの質問にも、女性目線から見たやりがいや、ものづくりの魅力、仕事と家庭との両立などについて、経験やエピソードを交えて話した。
登壇者紹介
※写真(正面)左から
恵設計室 野村 香奈恵さん
株式会社サザンテック 佐藤 美鳩さん
株式会社日建総合建設 三宅 つかささん
MC /北村 直登さん(NAOTO KITAMURA ATELIER)
角栄建設工業株式会社 秋好 杏美さん
協同エンジニアリング株式会社 加藤 綾子さん
トークテーマ
女性が建設現場で働く現状は?
―現場で触れた最新技術、「すごい」と感じたことは。
―かつては「きつい、汚い、危険」3Kと呼ばれていた男性社会で、女性は働きづらいイメージがある。
―仕事をする上で、設備的なものは男女分けられているのか?
女性だから気になるコト
―働き方改革の流れもあり、女性にとって出産後復職しやすい環境かどうかは気になるところ。
産休やその他の休み、福利厚生などの条件とその活用状況は。
―福利厚生を意識して会社を選んだのか。
―職場でのパワハラ、セクハラなどのハラスメント経験はあるか。
女性ならではの強みを生かす
―女性だからこそ貢献できたということ、また仕事の魅力は。
参加した学生の感想
<鶴崎工業高校>
後藤 奈々美さん(建築科2年)
初めてけんせつ小町座談会に参加した。インターネットで調べるだけでは分からなかった、女性の働く環境、休日取得の実態が知れて参考になった。現場だけでなく、どの部署でも女性が活躍できる建設業界に、さらに興味が持て、夢が広がった。現在は進学し、一級建築士の資格を取りたいと考えている。
内田 ひなさん(建築科3年)
3年生ということもあり、進路について悩んでいた。設計の仕事がしたいと考えていたが、この座談会で「まずは現場を知り、全体の仕事を見てからの方が良いのでは」と考えが変わった。インターンシップでも、女性技術者の方と直接話す機会は無かったので貴重な体験ができた。一般職からの転職でも「楽しい」と思える建設業界は素晴らしいと思う。今は県外にも支店のある県内企業に就職し、現場から働いてみたいと考えている。
<大分工業高校>
麻生 有里佳さん(土木科2年)
初めて実際の女性技術者と話す機会に参加した。明るい人が多く、女性の活躍の場も広がっているのを感じた。トイレの話など、大変なことや逆に有利な点など、総合的に話が聞けてよかった。将来は県内に就職し、住み慣れた町、通ったことのある道の整備に、現場で関わりたいと考えている。
三浦 紅葉さん(土木科2年)
建設業界で働く女性は「自分」を持っている人が多いと感じた。パワーが凄い。仕事の内容だけでなく、自身の人間性を見直すきっかけにもなった。将来は女性技術者として、県内の道路、橋など、地元のインフラ整備に関わりたいと考えている。
きのうを超える 大分
北村直登さんが描いた「きのうを超える 大分」
座談会の最後に「 きのうを超える大分」をテーマに北村直登さんとみんなで描きました。
けんせつ小町とは・・
日本建設業連合会が付けた建設業で働くすべての女性の愛称。
建設現場で働く技術者、技能者、土木構造物や建築物の設計者、研究所で新技術を開発する研究者、営業担当者、会社の運営を支える事務職など、多岐にわたて活躍する女性のこと。