(有)坂西工務店
型枠工
堤計(つつみ はかる)さん(37歳)
安全確認、常に怠らず
鹿児島県から大分県へ
鹿児島県出水市出身の堤さんは、中学校を卒業後、19歳のとき、縁あって祖母が住む大分県へ。住宅基礎を専門に施工者する会社に勤務。社会経験を積み、22歳のときに大分市種具の(有)坂西工務店に就職し、入社15年目になる。「物づくりに興味があった。働いてみたいと思った」と当時を振り返る。
安全意識で緊張する毎日
入社して3年目に、大野川にかかる国道10号「白滝橋」の工事を経験した。「川幅が広く、水量も多い。高所での作業は怖かった」。昨年11月から今年4月までは、大分川に架かる「宗麟大橋」の工事に参加した。「工具の落下、自分自身の墜落、転落がないよう、十分注意して作業をした。周囲も事故は起きなかったが、緊張する毎日だった」と言う。「型枠工は、様々な部材を使って組み立てるので、指先や足先のけがが多い。それに高所作業が多いので頭上の確認、安全帯の確認も常に怠ってはならない。と、安全意識は高い。
苦労したことは
これまで一番苦労した作業は「佐伯漁港の係留施設工事。変形した型枠設計と、潮の満ち引きがあるので設置が大変だった。型枠が浮いてしまうため、作業が非常に難しい」と。
労働環境も安心
現在は、1級型枠施工管理技能士資格の取得試験に備えて勉強中。趣味は主に釣り。「アジ、チヌ、スズキなど、大分市日吉原でよく投げ釣りをしている。時間を忘れて夢中になれるから好き」だそうだ。
建設業を目指す人へは「昔と違って、労働環境が変わってきているので、安心して飛び込んできてほしい」と呼びかけた。37歳。妻と子供4人で、大分市小池原で暮らす。
2017年8月3日大分建設新聞掲載