(株)イマハシ
鉄筋工
和泉田兼太(いずみだ けんた)さん(25歳)
夢はナンバーワン職人
就職氷河期の時代に
大分国際情報高校情報電子科を卒業して、同社に入社し、今年で7年目の25歳。工事部に所属。笑顔がまぶしいさわやかな青年だ。
高校在学中は、電子工作技術を学んでいたが、世間では世界的な大不況の原因となったリーマンショック後だったこともあり、就職氷河期と言われた時代だった。そんな時、建設業に勤めていた父親の勧めで、同社に進んだ。「まったく知識のない鉄筋業に飛び込んで、一からのスタート。戸惑いもあったが、父親や兄の後ろ姿を見てきたこともあり、自分も”やってみたい„との思いが強かった」という。
責任感とともに
現在は高層マンション新築工事の鉄筋の組み立て作業に携わっている。入社時と今の心持の変化を聞いてみると「最近では、自分でできる仕事も増え、それと同時に責任感も大きくなっていることを実感している。言われたことだけをするのではなく、効率を上げるために知恵を働かせ、どう動くかが大事」と話す。
これからの夢
この仕事は、屋外での作業も多く、鉄筋事態に重量があるので体力も必要。厳しい面もあるが、組み上がった時の達成感は格別。この業界は、自分がやればやるだけ技術も向上するし、身に付いて返ってくる。仕事がうまい職人は、きれいな仕事をすると先輩からも教わり、丁寧な仕事を心掛けている。夢は自分の現場を持ち、ナンバーワンの職人になること」ととびきりの笑顔で夢を語ってくれた。
辛さ以上に感じるやりがい
現場では「他社の職人さんたちとのコミュニケーションを大事にして、安全第一を心がけ、仕事に徹している。辛いときもあるが、それ以上に楽しくやりがいがあり、頼りとすべき目標となる先輩もできた。地元に密着したこの仕事に一生携わっていたい」と頼もしい。
2017年7月29日大分建設新聞掲載